レンズの詩学

アート批評、戦略論、雑感など

写真鑑賞論③ 〜アートのカタチ〜

脱線ばっかで、ひさかたぶりとなる写真鑑賞論の第三弾。被写体の向こう側に透けて見える写真家の視点や観念、思想に着目せよというのが前回の記事での論旨だったんだけど。こむずかしいこと言ってるようで、実は。こむずかしく考えないように、ただ目の前の…

“井穴刺絡”の神秘

いつだったか、いわゆる自律神経の疾患を患って不眠症になったことがあった。心療内科に通ったりしてなんとか元の体質に戻すことができたのだが、その時から「休息法」が俺にとって大きな課題になった。 自律神経というのは交感神経と副交感神経という2つの…

今こそ日本語ラップは夜明けに還れ

約20年にわたって、その偉大すぎる背中を追い続けている孤高のサウンドクリエイター、DJ KRUSHがソロ活動25周年の節目にニューアルバムを発表した。11年の時を経て発表された昨年の『BUTTERFLY EFFECT』から矢継ぎ早のリリースとなった今作は自身初となるラ…

誰かに心酔するってのは“覚悟”が必要だ

最近、刺激のある知的インプットが少なかったので本屋に寄ってみた。なんだか好奇心を掻き立てるような魅惑的なトピックの本があんまし刊行されてないよんだよな。そりゃ感度のいいアンテナが何も受信しないワケだ。 それにひきかえ国際情勢や外交もの、経済…

格闘技はじめましたって話

今年に入ってから護身術を習っている。イスラエル生まれの近接戦闘術、クラヴマガっての。最強の諜報機関と名高い同国のモサドはもちろんCIAやFBIも採用してるって話で、目突き・金的をも想定した別名「イスラエル柔術」といわれる超実戦的な武術なんだわ。 …

国際関係論で観るワールド・サッカー

来年のワールドカップの行方をうらなう前哨戦、コンフェデレーションズカップもいよいよ大詰めで4強が出揃った。個性際立つ監督たちの手腕と世界トップレベルのテクニシャンがしのぎを削る欧州リーグも好きなんだけど、なんといってもお国柄が顕著に出るナシ…

写真鑑賞論② 〜被写体の向こう側〜

前回の続き。じゃあ、どういう写真が「アート(表現)」といえるのか。その具体的な例示と読み解きをしてみようと思うんだわ。 www.pj2501.xyz ここに1枚の写真がある。まずはなんの先入観も持たずに眺めてみてほしい。 1970年代にアメリカで興った「ニュー…

追悼 ー小林麻央という生き方

昨日、ニュースで小林麻央さんの訃報を知った。 「強い女性だった」とか、「崇高な生き方だ」とか。そんな陳腐な哀れみや同情を、安っぽい言葉にして口にすることすら憚れる。 「生きている意味はきっと多分探すっていう言葉と同じ意味だ 生きている意味は …

写真鑑賞論① 〜それはアートではない!〜

「写真」との関わりはこれまでの記事で幾度か挙げてきた。写真というメディアの可能性、面白さというのは現存する芸術分野の中でも際立ったものでありながら、その魅力を十全に感じるには絵画や舞台芸術と同様に鑑賞者側にある程度のリテラシーとインテリジ…

音楽遍歴も、少しだけ…

音楽についても批評を展開したいと思ってるので、俺の音楽遍歴をちょこっと書いておくよ。今までの経歴と同様に側から見れば、兎にも角にも一貫した節操のなさが俺の持ち味といえるもので、翻れば興味関心の広さが俺の人格を形成してるとも言えるから。それ…